花の名前について考えたことはありますか?
実は、花の名前には面白いエピソードが隠されていることが多く、知れば知るほど花に愛着が湧いてきます。
ここでは、おもわず誰かに話したくなるような、花の名前にまつわる豆知識を2つご紹介します。
花の名前に隠された意外なエピソード
今回は、日本でも馴染みのある、チューリップと水仙(スイセン)の名前にまつわる豆知識を、ご紹介します。
チューリップ
チューリップと聞くと、オランダなどのヨーロッパをイメージする人が多いのではないでしょうか?
実はチューリップの原産地は、ヨーロッパではなく、トルコのアナトリア地方だといわれています。
トルコからヨーロッパに伝わった
トルコに駐在していた、オーストラリア出身のオージェ・ギスラン・ド・ブスベックという人物によって、16世紀にヨーロッパへ渡りました。
花の形が、頭に巻くターバンに似ていることから「チュルバン(ターバン)」と呼ばれ、その後「チューリップ」になったと言われています。
チューリップの名前は勘違いが原因…!?
もともと、トルコでは「マーレ」という名前でチューリップが流通していました。
トルコを訪れたブルスペックは「マーレ」という名前がわからず、現地の人に花の名前を尋ねたところ、花の形を尋ねられたと勘違いをした現地の人が「チュルバン」と答えてしまった。
ブルスベックは、現地の人から聞いたとおり、名前が「チュルバン」だと思い込み、そのままヨーロッパに伝わっていったと言われています。
勘違いがなければ、「マーレ」という名前だったと思うと、なんとも面白いですよね。
水仙(スイセン)
水のほとりに咲き、仙人のように寿命が長く、清らかなことから「水仙」と名付けられました。
学名では「ナルシサス(Narcissus)」と言います。
学名には、諸説あるようですが、ギリシャ神話に登場する、ナルキッソスという美少年の話が名前の由来になっているようです。
水仙の学名「ナルシサスの由来」
ギリシャ神話に登場するナルキッソスは、泉にうつる自分の姿の虜になり、恋をしてしまいます。
ナルキッソスは自分の姿を眺めるために、泉から離れることができなくなり、ついにはそのまま息絶えてしまいました。
ナルキッソスが死んだその場所には、綺麗な花が咲いていたそうです。
その花は、ナルキッソスの名前にちなみ、「ナルシサス」と呼ばれるようになりました。
因みに、「ナルシスト」という言葉の語源もここからきているようです。
自分の姿に自惚れるほどの美少年とは。
ナルキッソスについて、つい妄想が膨らんでしまいますね。
まとめ
当たり前ですが、普段なにげなく目にしている花にも、名前があります。
花の名前には、様々な思いが込められており、それらを知ることで、よりその花の魅力を理解することとなるでしょう。
気になる花を見つけたら、名前の由来を調べてみましょう!
そこには、面白い発見があるはずです。